●赤痢アメーバという原虫が口から感染する病気。
●海外(衛生状態の悪い熱帯諸国)で感染するケースが増えている。
●男性の同性愛者間の感染に注意が必要。
赤痢アメーバという原虫が人の糞便中に排出され、それに汚染された飲食物などを食べたりすることによって、口から感染する病気です。また、赤痢菌が原因の「赤痢」は別のものです。特に、男性の同性愛者間の感染に注意が必要です。
●男女とも同じような症状が出ます
赤痢アメーバ性大腸炎
・下痢
・粘血便(見た目がイチゴゼリーのような便)
・排便するものがないのに便意をもよおし、何回もトイレに通う
・排便時の下腹部痛
赤痢アメーバ性肝膿瘍(かんのうよう)
・多くは38度以上の発熱
・上腹部痛
・寝汗
・肝腫大(肝臓の拡大)
性行為では肛門と口唇が触れることにより口から感染します
性行為では、肛門と口唇が直接接触することによって、口から感染するので梅毒やHIV感染症/エイズなど、他のSTD(性病)との複合感染も多いとされています。赤痢アメーバ症は開発途上国に多く見られるものですが、先進国では男性の同性愛者の性行為によって生じます。
感染してしまったら・・・
発症まで約2週間~2週間。症状が出てからの検査になります。
自覚症状がある場合は、早期に医療機関へ行くことをお勧めします。
※赤痢アメーバ症をお調べする検査キットは弊社にはございません。
医療機関を受診するにあたって
もしも感染してしまったら、早期発見・早期治療をすることが大切です。症状が軽いからと軽視して受診せず、病状を悪化させてしまい、さらには他の方に感染させることは避けなければいけません。パートナーと一緒に治療することが大切です。
男性、女性ともに内科(消化器内科)を受診してください。
予防しましょう!
コンドームは、一定の効果があります。肛門に接触しないことが重要です。
また、衛生管理がされていない場所では、食べ物や飲み水に菌が混じっていることが多いため、(水道水は3分程度煮沸し、食物は加熱することが有効)不衛生な飲食店、屋台などでの飲食も避けましょう。ワクチンは存在しません。