●HIVに感染し、病気が進行すると免疫力が著しく低下します。
●免疫力が低下し、様々な疾患をを引き起こした状態をエイズ(後天性免疫 不全症候群AIDS)という 。
性行為により感染(日常生活での感染はありません)し、基本的には、HIV(エイズウイルス)を含む血液、精液、膣分泌液に多く含まれていて、感染源となり粘膜や目に見えない傷から感染します。
相手の粘膜部分(口の中、ペニス、尿道、膣、直腸など)や傷口などから感染の可能性があり、主な感染経路は、性行為・母子感染・注射器の回し打ちなど血液を介して感染します。そのため性行為以外の日常的な接触での感染や空気感染、食物からの感染はありません。
発熱、のどの痛み、だるさ、筋肉痛等インフルエンザのような症状が出る場合があり、それらの症状は数週間でなくなり、次の無症候期へ移行する。しかし、症状が出ない場合もあります。
感染後、全く症状のない期間が約5~10年程続きます。症状が出なくても体内ではHIVが増加し、リンパ球が減少して免疫力が少しずつ低下していきます。この無症状の期間は人によって差があり、1~2年以内にエイズを発症する場合や15年たっても症状が出ない場合もあります。
免疫力が更に低下しエイズの発症が近づくと、しつこい下痢やひどい寝汗、急激な体重減少などがおこります。
免疫力が低下しているため、健康な人では問題にならない種類のカビ、細菌、ウイルスなどによる 日和見(ひよりみ)感染症 や悪性腫瘍、神経障害等の症状を引き起こします。
検査の流れと治療方法
確認検査を終え、最終的に感染が判明すれば、治療方針を決めます。
現在は、数種類の薬剤を服用することによって、HIV(エイズウイルス)の増殖を抑える治療が効果をあげています。
残念ながら、HIV(エイズウイルス)を体内から完全に消失させることはできませんが、 治療がうまくいけば、エイズの発症を防いだり遅らせたりすることができ、通常の社会生活が可能です。
予防しましょう!
HIV(エイズウイルス)の感染予防にはコンドームの使用が有効です。